ガラスは今からおよそ5000年前の紀元前3000年にエジプト・メソポタミア地方で生まれました。最も古いガラスの作り方は、砂で型を作り、そこに溶けたガラスを流し込んでかたまりにする方法でした。その為、不要な成分や空気がたくさん含まれ、今の様に透明にはなりませんでした。しかしその当時はきらきら輝くガラスのかたまりは、宝石にも匹敵する貴重な物でした。そして、時代とともに製法・技術が進化して現在のような透明なガラスが製造されるようになりました。現在もガラスは断熱性・遮音性・防犯性・安全性・耐熱性・デザイン性が高い製品へと進化し続けています。その時代に合わせ、今後も様々な用途に進化したガラスが誕生していくでしょう。
一般的な透明のガラス。厚さは2ミリから最大25ミリまであり、最大で3m×10mの大きさまで作れます。安価でサイズの自由度が高いので倉庫や店舗で使われます。破損時は鋭角になります。
ガラスの表面に凹凸をつけたガラス。表面がザラザラしているため、中が見えにくくなります。主にトイレ・洗面脱衣等の外から見られたくない場所に使います。
ガラスの表面を砂で擦り不透明にしたガラス。型ガラスと違い表面の凹凸が細かい為、色が白いです。表面が濡れると透明に近くなるので室内に使われます。昔は外でも使っていましたが現在は型ガラスに変える場合が多いです。
ガラスの表面を化学処理で不透明にしたガラス。すりガラスと同じ見た目ですが、表面が濡れても見た目が変化しません。型ガラスよりも見えにくい上、見た目が綺麗なので浴室の仕切りや事務所の間仕切り等に使われます。
ガラスの中に菱形状にワイヤーが入ったガラス。透明と型板があります。主に防火設備の窓ガラスに使われます。火災の際にガラスが割れても崩れにくくするためにワイヤーが入っています。防犯性はありません。
ガラスの中に格子状にワイヤーが入ったガラス。特徴はヒシワイヤーガラスと同じです。ヒシワイヤーの方がワイヤーが見えにくい為、現在はクロスワイヤーはあまり使われていません。
ガラスの中に平行にワイヤーが入ったガラス。透明と型板があります。ワイヤーが入っていますが、防火設備には使用できません。おもにスーパーなどにある防煙垂れ壁に使われています。
表面の強度が高いガラス。衝突時の安全性確保のため、店舗の入口・学校・幼稚園の窓によく使われます。割れても粒状の破片になるので、破片による傷害事故を減少させます。型板風の強化ガラスもあります。
防火設備に使える強化ガラス。ワイヤーが入っていない為、窓ガラスがスッキリし、景観を妨げません。割れ方は粒状です。不透明タイプもあります。
2枚のガラスを合わせたガラス。2枚のガラスの間に樹脂膜を挟み、圧着させてたガラスです。割れても貫通しにくく、崩れにくいガラスです。防犯ガラスとも呼ばれます。最近では防災ガラスとも呼びます。
イチ押し
2枚のガラスの間に空気層を設けたガラス。単板ガラスより断熱性を上げたガラスです。全国的に現在ほとんどの新築に使われています。ガラスの組み合わせにより、透明・型板・すり・強化・合わせの複層ガラスも作れます。
複層ガラスの断熱性能を上げたガラス。複層ガラスの片方のガラスの内側に金属膜を付着させて、熱を放射しにくくしたガラスです。山形では標準装備化が進んでいます。LOW-EのEはemissivity(放射)、LOW-E=低放射です。
3枚の複層ガラス。中間空気層が2層ある為、断熱性に優れています。LOW-Eタイプもあり、断熱性能を特に特化したい場合はお勧めです。
日射を反射させるガラス。フロートガラスの表面に金属膜をコーティングしたガラスです。太陽熱を反射させます。日射が当たっていれば鏡の様に反射します。夜は室内灯をつけると反射しません。
反射を抑えたガラス。ガラス表面に特殊コーティングを施し、表面反射を抑えています。美術館・ショーウィンドウ・展示ケースなどに使われます。合わせガラスにも出来ます。
防音フィルムを挟み込んだガラス。防音特殊フィルムを挟み、音域全体に渡って遮音効果を発揮します。インナーサッシに組み込めば2重サッシになりより防音効果を得られます。
単板ガラスのサッシにはめ込めるペアガラス。単板ガラスの窓を、フレームはそのままで複層ガラスに変えることができます。LOW-Eも対応できます。
防犯性・断熱性を併せ持ったガラス。LOW-E複層ガラスの片面のガラスを合わせガラスにしたガラスです。防犯と断熱どちらも気にされる方におススメです。
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山形限定のLOW-E複層ガラス。AGCさん協力の元、山形限定で販売しております。ガラスの右下の刻印がさくらんぼになっています。幼稚園に寄贈もしています。
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普段の掃除でつい後回しになってしまいがちなのが窓です。天気のいい日にカーテンを開けても、窓が汚かったらガッカリします。めんどうかと思いがちですが、汚れごとの簡単な清掃方法をご紹介しますので、是非試してください。
窓ガラスに水をかけ、砂・チリ・ホコリを洗い流します。その後タオルで水拭き、仕上げの乾拭き汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めてタオルに浸し、全体を拭き、スキージーで取り除いて下さい。
基本的には水拭き・仕上げの乾拭き。汚れがひどい場合は、油汚れの場合は中性洗剤か重曹を薄めてタオルに浸し拭きとって下さい。手垢などはアルコール系の消毒液などでも落ちます。アルコール系のほうがすぐ揮発するので、洗剤の拭き残りがありません。
化粧品は油系の汚れなので酸性です。ですのでアルカリ性の重曹を水で薄めタオルに浸して拭きます。その後乾拭きで拭き取ります。
石鹸カス・水垢はアルカリ性です。ですので酸性のクエン酸・酢を水で薄めてスプレーします。その後キッチンペーパーやラップで約30分湿布します。汚れがひどい場合は半日程度湿布しましょう。その後湿布していた物で拭きます。水で洗い流した後、仕上げに乾拭きして下さい。また、浴室の鏡は防湿塗布してありますが、乾燥させていた方が長持ちしますので換気扇での換気・乾燥を心がけて下さい。
最後にタオルはなるべく繊維の細かい物を使用した方が、汚れが伸びにくく、拭き取りやすいです。マイクロファイバーのタオルやいらなくなったTシャツなどがオススメです。
重曹やクエン酸は100円ショップで売っています。アルコール系の消毒液は、ホームセンターで売っているパーツクリーナーでも代用可能です。ピカピカにした窓から見える庭・景色を見て心にゆとりを。
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